電撃座通信「若いおじさんの会 中年の星争奪戦#4」春風亭柳若×柳家さん光

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2016-10-05-19-07-42

攻める柳若さんと、受けるさん光さん。

入門10年未満(若い)入門時年齢33歳以上、現在40代(おじさん)の二ツ目が芸を競い合う「若いおじさんの会 中年の星争奪戦」、10月5日に第4回が開催された(詳細は第1回のレポートをどうぞ)。出演は落語芸術協会より春風亭柳若さん、落語協会より柳家さん光さんである。柳若さんは1戦1勝、さん光さんは2戦2勝で、互いに負けなしの顔合わせだ。

今回のテーマは「過去」で、演者それぞれの記憶に残る、思い入れのある噺をかけていただいた。

番組は以下の通り。ここからは敬称略で。

オープニングトーク 柳若・さん光

粗忽の釘 柳若

悋気の独楽 さん光

仲入り

新聞記事 さん光

宿屋の仇討 柳若

オープニングトークでは柳若が対戦者を牽制するかの如く昔の話を蒸し返し、さん光は防戦一途といった様子、ここからすでに精神的ダメージの与えあいは始まっていたのである。例によって出演順はこのトークの間に決めていただいた。

2016-10-05-19-16-55まずは「粗忽の釘」。これは柳若が少年時代から速記本で読んで気に入り、音源を購入した噺なのだという。聴いたのは先々代の春風亭柳橋、柳橋先生だ。柳若は粗忽者が釘を打った後で隣家を訪ねる場面を重めに演じた(突き出た釘に頭が刺さるとあたりが血の海になるから、ということで訊ねるとまず血の海を探す、というのが可笑しい)。

さん光「悋気の独楽」は林家正蔵に稽古をしてもらった思い出深い噺なのだとか。定吉の子供らしい無節操さが際立つ演出だった。制御を外したマクラが長めだったので、40分の熱演になる。

2016-10-05-19-47-17仲入り後は、前の噺が長めだったから、ということであっさりと「新聞記事」。付け焼刃ははげやすいというネタだが、さん光のキャラクターにうっかり者の主人公がよく合っている。

最後は師匠が脇で演じたのが印象に残っていたという柳若「宿屋の仇討」。入れ事の少ないオーソドックスな形で演じたが、非常にテンポがよく、トリネタとしてお客さんも堪能した雰囲気だった。

終演後に世話役である杉江から勝利者賞の授与、今回は柳若勝利となった。これで星の行方は以下の通り。

春風亭柳若 2戦2勝

柳家さん光 3戦2勝1敗

三遊亭鯛好 2戦2敗

立川寸志  1戦1敗

次回の第5戦は鯛好・寸志の対決となる。テーマは「転職」だ。中年の域に入ってから第二の人生に転じた二人だけに、味わい深い職業の噺を聴かせてくれるだろう。

ちなみに昨日は、某週刊誌の取材が入っていた。掲載が決まったら、どの雑誌かもご案内します。

最後は楽屋に遊びに来ていた鯛好さんも一緒に。

最後は楽屋に遊びに来ていた鯛好さんも一緒に。

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