bookaholic認定2016年国内ミステリーベスト10選考会議作品リストとあらすじはこちら

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ミステリー界の明日を思いつつビール。

本日、千街晶之・若林踏・杉江松恋の3人によって行われる「bookaholic認定2016年度国内ミステリーベスト10選考会議」の候補作は以下の通りです。この中から2016年度の最も読むべき1冊を決定します。(詳細はこちら)

作者五十音順

青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス1・2』講談社タイガ

吸血鬼などの怪物や、ホームズやルパンなどの架空のキャラクターが実在するパラレルワールドの十九世紀末ヨーロッパを、人間が忌避する怪物事件が専門の探偵・「鳥籠使い」こと輪堂鴉夜と助手の真打津軽が行く。(千街)

青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』徳間書店

「HOW」不可能犯罪の謎解きを得意とする御殿場倒理と「WHY」不可解な動機の推理専門の片無氷雨は共同で探偵事務所を開業している。その依頼人の持ち込んだ事件がどちらに該当するか、で担当が変わるのだ。(杉江)

青山文平『半席』(新潮社)

一代限りの〈半席〉ではなく代々職を得られる身分に出世すべく、徒目付の片山直人は精勤に徹している。その片山に上司の内藤雅之は内密の依頼を持ちかけてくる。人の心の不思議な動きを調べてほしいというのだ。(杉江)

逸木裕『虹を待つ彼女』KADOKAWA

人工知能の研究者・工藤は、死者を人工知能化するプロジェクトに携わり、その対象として六年前に自殺したゲームクリエイターを選ぶが、工藤はその人格に共鳴し、次第に惹かれてゆく。だが何者かに脅迫を受け……。(千街)

井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』講談社ノベルス

婚礼の席で同じ盃を回し飲みした八人の男女のうち、三人が毒殺され、残り五人は無事という怪事件が起きた。奇蹟がこの世に実在することの証明を生き甲斐とする探偵・上苙丞は、この事件を奇蹟だと実証できるか。(千街)

小林泰三『失われた過去と未来の犯罪』(KADOKAWA)

十七歳の梨乃は驚愕していた。パソコンに自分が書いた覚えのない文章が書かれていたのだ。記憶が短期しか保持できない体になってしまったらしい。一方、とある原発施設の職員にも梨乃と同じ現象が起こっていた。(若林)

澤村伊智『ずうのめ人形』(KADOKAWA)

両目を失い死んでいたライターの傍にあった原稿。そこには「ずうのめ人形」と呼ばれる不気味な都市伝説が書かれていた。原稿を読んだオカルト雑誌編集部のアルバイト・藤間の身辺に怪異が降りかかる。(若林)

白井智之『さよなら人面瘡』(KADOKAWA)

体に“脳瘤”と呼ばれる人面瘡が生じ、時にその人面瘡が言葉を発するようにもなる奇病“人瘤病”が蔓延する日本。かつて“人瘤病”の感染爆発が起きた町で殺人事件が発生し、奇妙極まりない推理劇の幕が開ける。(若林)

真藤順丈『夜の淵をひと廻り』KADOKAWA

西東京の山王子市の巡査・シドは、自分では真面目な警察官のつもりだが、実態は「全住民のストーカー」とも言うべき職務質問と居住調査のマニア。しかし、彼に監視される住民もまた仮面の下に狂気を飼っていた。(千街)

須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)

1938年9月、亡命ロシア人を父に持つ棚倉慎は、ナチス・ドイツとソ連双方からの侵略危機に揺れるポーランドの日本大使館へと着任した。幼い日にポーランド人少年と邂逅した記憶を抱えて。無情に歴史は動いていく。(杉江)

竹本健治『涙香迷宮』講談社

黒岩涙香の隠れ家らしき遺跡から見つかったのは、いろは四十八文字をすべて一度ずつ使って作られる「いろは」四十八首。超人的な難度の暗号に、天才囲碁棋士・牧場智久たちが挑むが、その場で殺人事件が起きる。(千街)

月村了衛『ガンルージュ』(文藝春秋)

元警視庁公安部のエリート捜査官であったシングルマザーの主婦・律子と、元ロックシンガーの中学教師・美晴。群馬の小さな温泉町に現れた武装集団に、二人の女性が台所包丁と金属バットを手に取り立ち向かう。(若林)

津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』(幻冬舎)

ヒキコモリ支援のカウンセラーと自称する竺原丈吉は、アゲハ・プロジェクトを始動させた。仮想世界の人間を創造して〈不気味の谷〉を超えることが目的、とメンバーは説明されるが、その前途は波乱に満ちていた。(杉江)

長岡弘樹『白衣の嘘』KADOKAWA

落盤事故で車の運転席に閉じ込められた妹に対する姉の行動、かつて自分が罪を犯した病院に入院した患者の疑心暗鬼、無断欠勤を続ける研修医の真意……生と死が交錯する医療現場で、嘘と真実が織り成す意外な構図。(千街)

七河迦南『わたしの隣の王国』新潮社

古今東西のファンタジーをモチーフにしたアミューズメントパークを訪れ、互いにはぐれたカップルのうち、女は園内のキャラクターが実在する幻想世界での事件に遭遇し、男は現実世界での密室殺人事件に巻き込まれる。(千街)

法月綸太郎『挑戦者たち』(新潮社)

本格謎解きミステリでお馴染みの「読者への挑戦状」。ミステリの形式美を象徴する文章に、様々な文体模写と言語遊戯を加えた九十九の断章が収められている。著者の批評意識と遊び心が詰まった書。(若林)

葉真中顕『ブラック・ドッグ』講談社

東京湾のイベント会場で開かれるエコフェスタが、日本に潜入した過激派動物愛護団体の標的となった。男も女も老人も子供も善人も悪人も関係なく餌食とする謎の黒い獣。そして狙われた人間たちも本性を現してゆく。(千街)

早坂吝『誰も僕を裁けない』講談社ノベルス

大企業の社長の屋敷にメイドとして呼ばれた「援交探偵」上木らいちは、屋敷で巻き起こる連続殺人事件に翻弄される。一方、高校生の少年・戸田公平は、童貞喪失の直後に淫行罪で逮捕される。二つの物語の接点は?(千街)

深町秋生『バッド・カンパニー』(集英社文庫)

元自衛隊員の有道了慈は借金を肩代わりしてくれた野宮綾子に身柄を買われる。野宮は、荒事なら何でも引き受ける始末屋稼業の経営者だ。ヤクザの護衛、裏カジノへの潜入と、無茶な注文に有道は振り回される。(杉江)

道尾秀介『スタフ』文藝春秋

浮気夫を家から叩きだした掛川夏都は移動ワゴンを使った弁当屋を開始した。ある日そこに、調子外れな男たちがやってくる。彼らはカグヤという中学生アイドルの忠実な僕だった。カグヤは夏都に意外な要求をつきつける。(杉江)

宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』講談社

火を使うことを覚えたニホンザルが起こす大騒動、スプーン曲げで時の人となった女性、進化したロボトミー手術によって暴力癖を除去されたミュージシャン……科学と擬似科学の境界線を揺るがす六篇のSFミステリ。(千街)

米澤穂信『真実の10メートル手前』(東京創元社)

高校生の心中、老人の孤独死、少年犯罪。世間を騒がす事件の背後に隠れた真実を、フリージャーナリストの太刀洗万智は追う。『さよなら妖精』『王とサーカス』に登場する太刀洗が活躍する六篇を収録。(若林)

若竹七海『静かな炎天』(文春文庫)

炎天下のある日、私立探偵の葉村晶にご近所から次々と依頼が舞い込んでくる。普段はついていない葉村にとっては幸運この上ない状況なのだが(「静かな炎天」)。<私立探偵・葉村晶>シリーズの短編集。(若林)

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