電撃座通信 立川談慶「談慶の意見だ ♯14」20170210

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立川談慶&松岡慎太郎が家元談志を語る。

今回で十四回目を迎えた「談慶の意見だ」は落語立川流真打の立川談慶さんが、落語三席の他に絵手紙漫談とゲストを招いてのトークでお客をもてなす多面的な落語会だ。今回のゲストは松岡慎太郎さん、落語立川流家元である故・立川談志長男である。お互いに旧知の仲である二人がどのようなトークを披露するかが、今回の焦点となった。松岡氏をお目当てとする新規のお客さんも多かったように思う。

この日の番組は以下の通り。

絵手紙漫談 談慶

権助魚 談慶

真田小蔵 談慶

対談 ゲスト・松岡慎太郎

仲入り

らくだ 談慶

トークの目玉は、秘蔵映像の公開だった。半生記『大事なことはみんな立川談志に教わった』で談慶さんは、長い前座生活にどのような形で終わりが訪れたかを書いている。ある日、談志がテレビ番組の収録に行くのに付き人として従った談慶さんは、その帰りの車中で師匠から、思わぬことを申し渡されたのである。具体的な情景は著書に譲るが、偶然にも回されていたビデオカメラが、そのときの一部始終を記録していた。それが公開されたのだ。貴重な映像であった。

落語三席のうち「真田小僧」と「らくだ」はいずれも最後まで演じられた点が収獲であった。現在の寄席では、いずれの噺も中途で切られるのが普通である。オチがわかりにくい点に難があるのだが、「真田小僧」は二〇一六年の大河ドラマで「真田丸」が放映されたこともあり、真田幸村の六文銭の旗印が周知されていた。本来のオチも今なら通りがいい、という判断だろう。談慶さんは長野県上田市出身で、この噺にも強い親和性があった。「らくだ」は上方言葉がオチになっていて、そこが関東圏のお客には向かないという弱点がある。談志はそれに改良を加えて独自のオチを作った。「らくだ」のオチ改善は談志一門に等しく課せられたお題のようなものである。この日の噺も、その課題に意識的な一席だった。

次回の「談慶の意見だ」は六月開催である。ご来場よろしくお願いします。

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