杉江松恋不善閑居 履歴書の趣味欄には羊の丸焼きと書く

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あばらとあばらの間から透ける光が美しい。

友人のご家族にいいことがあったので、お祝いを兼ねて子羊を丸焼きにしてきた。
こうやって書くとどこかの民族の秘儀のようであるが、十年前から子羊(ときには子豚)を丸焼きにし続けてきたのである。初めてのときは準備に苦労した。どうやって焼けばいいか、設備がよくわからなかったからである。とりあえず鉄の棒を二本買い、それにくくりつけて焼けばいいと考えた。その棒を支える台が必要なのであれこれ物色し、洗濯物を干すための台を二つ買った。以来ずっとそれを使い続けている。
初めて丸焼きに参加したのは、自分主催ではない何かの会で、たしかmixiの「肉の会」というコミュニティの集まりだったような気がする。そこで見た焼き台を参考にして、物干し台の活用を思いついたのである。技術は見て盗むものだ。
子羊は北海道の業者に頼めば冷凍で送ってくれる。今回は冷凍便の到着が早かったので、焼き始めのときには肉がほぼ解凍されていた。焼き上がるまであまり時間がかからなかったのは、そのためかもしれない。
また、あまりくるくると表裏を返さず、火と肉の手頃な距離を保つことに専念した。さまざまに工夫した技術が次の機会にも受け継がれるよう、写真の撮りだめもしておいた。こうやって文明は発展していくわけである。
終わってから、今回の勝因についても議論をした。結論としては、焼いている最中にあまり酒を飲まなかったのが良かった、ということになったのである。たしかに缶ビール一本しか飲んでいない。酒が入って酔っ払うと細かいことが面倒になる。そうすると焼き加減にも注意を払わなくなるのである。
酒は飲んでも飲まれるな、はすべてのことに共通する教訓であると学んだ一日であった。今後も気を付けたい。

こんな感じで送られてくる。最近は輸送の都合上、背骨のところで畳まれてくるので元に戻している。

このように棒をくくりつける。

試しに腹側にも炭を載せてみた。

ある程度火が通ったら、金網の上で直火。炭の火勢には気を付けて。

解体開始。ここからは肉の祭典である。

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