杉江松恋不善閑居 デブをやめろ!

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前に書いたとおり、5月21日(月)に入院して30日に退院した。といっても快癒したわけではなく、自宅安静の状況である。昨日診察してもらったところ、6月8日(金)にもう一度診て、問題なければ以降は通院は必要ないとのことで、リハビリだと思ってそれまでは頑張るように、と申し渡された。何をがんばるのかというと、自宅で安静にするのを、である。したがって6月の前半は外に出ないで閉じこもっていることにする。

皮膚科はそれでいいのだが、持病である糖尿病内科からは新たな指示がくだされた。医師によれば、糖尿病患者が蜂窩織炎に罹った場合、発症を繰り返して最悪の場合は足の切断に至ることがあるという。切断は嫌だ。どういう人がそこまで悪くなるか聞いたところ。

デブ。

という簡潔明瞭な答えが返ってきた。いや、医師だからデブとは言わない。おそらく肥満と言ったのだと思うが、私の脳裏ではそう翻訳されたわけである。

デブを止めないと足が切られます。

そう言われたように聞こえた。まあ、結論は同じである。

仕方がないので足を切られないために現在はデブ治療にも励んでいる。

これまで私は経口薬治療を行ってきたのだが、それに加えて、デブが改善されるまでの間、インクレチンが処方されることになった。

インクレチンというのは小腸から出るホルモンで、膵臓から出るインシュリンの働きを促進する働きがある。私が糖尿病と診断されたのは2007年のことだが、そのころはまだインクレチン治療が一般的ではなかったように思う。このインクレチンをインシュリンと同じように皮下注射し血糖値を下げろというわけだ。

インクレチンは別名「痩せる薬」とも言われている、というのを今回初めて知った。これを打つと食欲が抑制されるのだそうだ。そんないい薬ならなんでもっと早く教えてくれないのか、と思ったのだが、実際に打ってみて世の中は甘い話ばかりではないと知った。これを打つと、私の場合はひどい吐き気を催すのである。朝と夕方、食事の前に一回ずつ打っているが、決まって二時間後くらいに吐き気が襲ってくる。吐き気で食欲抑制、というわけではないだろうから平気な人もいるのだろうが、私はとりあえずやられる体質のようだ。

それともう一つ、なぜかここ数日貧血の症状が出ている。蜂窩織炎の症状として血圧が下がるというのがあるらしく、それが原因なのかもしれないが、すでに血液の炎症は収まった状況なので、解せない話である。もしかすると飲み続けている抗生物質のせいなのか、それともこれもインクレチン副作用か、などとぶちぶち考えながら仕方なく立ちくらみを起こさないようにそろりそろりと生きている。

当然のことだがカロリー制限食、といっても1800kcalは摂ってもいいのだが、それを吐き気をこらえながら食べ、くらくらしながら暮らしている。酒は5月19日から飲んでいないので、ひさしぶりの断酒生活である。

こう書くとひどく病人じみているが、いやまだ病人ではあるのだが、精神は健康であり頭も回っているので、お仕事の依頼は大歓迎なのである。保険が下りるのはだいぶ先になりそうなので、ぜひとも仕事のご依頼を。お待ちしております。

入院前の私。ここから痩せないと駄目なのです。

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