街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2018年10月、池袋西口・夏目書房

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急いでいて失念したので後日子供に撮ってきてもらった。閉店50%セールになっているとのこと。

翻訳マン1号・川出正樹と翻訳マン2号・杉江松恋がお届けしているトーク配信「翻訳メ~ン」、もうお聴きいただけただろうか。

この配信、都内の貸し会議室を転々として収録しているのだが、ここ2回は豊島区某所でやっている。けっこう使い勝手がいいので、固定でここにするかも。

今回の収録は前週末に行ったのだが、その直前にとんでもない知らせが飛び込んできた。池袋駅西口・立教通りの古本屋、夏目書房が閉店するというのである。池袋西口といえば、かつては芳林堂書店池袋西口店の八階に入っていた近藤書店、芸術劇場の裏にあった古書往来座(現在は雑司ヶ谷近くに移転)、ミステリーや古典芸能関係に強かった八勝堂書店など個性的な店が多く、最盛時には8軒を数えていた一大古書店地帯だった。今回の夏目書房撤退で、それが消滅することになるのである。

世の流れとはいえ、非常に寂しい。

次回の収録時には閉店してしまっているはずなので、終了後足を運んでみた。

立教大学にほど近い場所の三角地に夏目書房はある。店の左側が文学関係、右側が写真集や芸術関係ということで、大きく分けると左側にお世話になることが多かった。閉店を前に全品3割引きの貼り紙がある(後に5割引きになった)。見てみると、書誌関係の参考資料に良さそうなものが多い。ただ、大型本が主で、持ち帰るのには躊躇してしまう。こういうものは必要なときに見つからないので買った方がいいのだが、微妙にストライクゾーンを外した、つまり使わなそうな資料なのだ。

結局狙いをずらし、文庫棚からちくま文庫で仲田定之助『明治商売往来』、小沢昭一『雑談にっぽん色里誌』を選ぶ。芸能関係ということで間違いなく使えそうな二冊だ。

文学棚に戻り、このところ半ば義務化しているアンソロジー蒐集として野々山真輝帆・編『スペイン短篇選集 イワシの埋葬』(彩流社)と、表紙が怖い角川ベストセラー・シリーズの一冊『オードリー・ローズ』(角川書店)を購入することにした。『イワシの埋葬』の巻末を見ると『ポルトガル短篇選集』もあるらしい。侮れぬ。

閉店セール、いつまで続くのか聞き洩らしたが、そう長くはないと思う。気になる方はこの機会にどうぞ。

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