街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年4月黒磯・BOOKBOOKこんにちは、FOOKBOOKS

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BOOKBOOKこんにちはと私。

円谷英二ミュージアムに行くために須賀川市で泊まった話のつづき。

市街地に宿をとってもよかったのだが、近くに温泉があるということで、そちらに決めた。ところがタクシーの運転手に「ひばり温泉ホテル」と言っても通じない。しばらく話して、「ああ、健康ランドね」ということで走り出した。なんでも旧名はひばり健康ランドだったとかで、運転手氏も仕事終わりなどに行くことがあるとか。

到着した建物は、なるほど健康ランド然としていて少々驚いたが、宿泊は別館になるとのことである。健康ランドっぽい売店、健康ランドっぽい食堂のあるフロアの奥が温泉浴場で、反対に行くと宿泊棟である。案内された室内は、ごく普通の日本旅館であった。これならば問題なし。すでに食事は済んでいるので、父子でごろごろして長距離移動の疲れをとった。

思いっきり健康ランドって書いてある。

翌朝、フロントの女性に説明してもらい、須賀川駅までの便があるというバス停まで行ったが、待てども待てどもやってこない。標識にあるバス会社に電話をして確認したところ、なんとこの四月から土日祝日のバス運行は廃止されたとのことである。これではどうにもならないのでひばり温泉ホテルまで戻り、タクシーを呼んでもらう。しきりに恐縮されたが、従業員さんのせいではないのである。やってきたタクシーは昨日の運転手と同じ方で、あんんたたちを下ろしたあと自分も風呂に来ようと思ったが忙しくて忘れてしまったよ、という意味のことを地方の言葉で話して、わはは、と笑った。

さて、須賀川市内でやり残したことはないので帰るのである。一応、子供に聞いてみる。

「というわけで帰ろう。できれば黒磯で乗り換えるときに、ちょっと寄りたいところがあるんだけど、いいかな」

「別にいいけど」

「君はどこか行きたいところはないのかね」

「うーん。宇都宮で餃子を食べるとか」

「それは香蘭のことを言っているね。うむ、宇都宮まで来たら香蘭に寄らないとな」

過去何度かの栃木旅行で漏れなく香蘭に寄っており、我が家では香蘭が宇都宮のベストであると評価が定まっているのである。

〆は香蘭、と心に決めて再び東北本線に乗る。新白河での乗り換えを経て、黒磯到着。以前この駅には白線文庫という個性的な古本屋があったが、今は鳥取県に移転し、コーヒーと焼き菓子と古本の店ハクセンとして営業されているという。それで古本屋不在の地になってしまったと思っていたのだが、いつの間にかショップの一画を間借りしたBOOKBOOKこんにちはというお店ができていた。そして2017年にはそのお店をやっている方が独立した店舗としてHOOK BOOKSを営業し始めたという情報を得たのである。おお、黒磯の古本屋だ。これは行かずばなるまい。前回若林氏と来たときは時間が早すぎたが、今度は昼頃の訪問になる。調べたところHOOK BOOKSの開店は13時なのである。来てくださいといわんばかりのタイミングであろう。

黒磯の駅前はがらんとして見えるが、そこから正面の道を歩いてみると、意外と風情のある商店が残っていることがわかる。よさげな蕎麦屋があったので入ってみたら、当たりであった。くだんのお店は、ここから真っ直ぐいって突き当りを左、さらにまた右というような感じで基本的には二回曲がるだけで着くのである。歩いていくと、付近にはカフェであるとか、お菓子の店であるとか、小綺麗な感じのところが増えてくる。駅の殺風景が嘘のようなので、こういうところがあるともう少し力を入れて宣伝すればいいのにと思った。

カフェ風の店先に、なんというのだろうか、囲いを作ったバスの停留所とでもいうか、独立した売り場ができている。それがBOOKBOOKこんにちはである。元ネタはLOOKLOOKこんにちはだと思うが、店主は昭和世代なのだろうか。

並べられている本をざっと見る。いわゆる雑本だが、海外小説などもあってこれはこれで悪くない。BOOKBOOKこんにちはだけでも、黒磯にも古本屋があった、と納得して帰ったであろう。しかしもう一軒あるのだ。そっちが本命だ。

BOOKBOOKこんにちはの前を通り過ぎてほんのちょっと行ったところにその建物はある。複数のお店が入っており、半開放の中庭のようになっている駐車場を抜けて、階段を上る。屋内ではなく、外付けの階段を通っていく店で、二階にあるのだ。13時開店ということだが、看板はCLOSED表記だった。あれ、と思っていると女性がやってきて、お待たせしてすみません、と謝られる。今の人が店長なのか。個人商店にはよくあることゆえ、おとなしく待つ。

しばらくして女性が看板を引っくり返しにきた。いよいよ開店である。階段を上がると、見晴らしのいい屋上に出る。そこを通ってお店のある通路へ。店内は手前に海外文学棚があり、そこでまず目を奪われる。けっこう珍し目なものもあり、非英語圏の作品も充実している。奥には芸術棚、日本文学棚があって、随筆でかなりよいものもあった。店内の雰囲気は明るく、気軽に入って来られる感じだ。雑本のたぐいが少ないのは、そっちはBOOKBOOKこんにちはに振り分けて、特色を出しているのかもしれない。ここで何かを購入した記憶があるのだが、残念ながら書名をすっかり忘れてしまった。あとで読んでいるときに、ふっと思い出すのかもしれない。思い出すのが早いか、またHOOKBOOKに行くのが早いか。お店のブログを見たら、現在は月、水、土、日の13時から19時の営業の由。黒磯に行かれる方はぜひ寄って行っていただきたい。

宇都宮まで戻って香蘭。そして帰宅。円谷英二ミュージアム見学だけではなく、須賀川~黒磯で都合三軒も周れたので、なかなかに有意義な小旅行となったのであった。

本店が休みだったので、ドン・キホーテ下の来らっせで香蘭。ここは5店舗の餃子を食べ比べられるのである。でも香蘭がベスト。

実は宮っ子のソウルフードは焼きそばなのだとか。これはあかつきやの焼きそば。シンプルだがこれでいい。

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