街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・沼津「マンガや」、函南「ブックハウス」

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ついに到達したブックハウスと私。

9月某日。

早起きして浜松市まで行き、未踏の古本屋を何軒か回るつもりだったが、念のため確認したところ、八月の鯨はこの日だけぽっかりお休みになっていた。もう一軒、駅からかなり離れたところにあってバスでしか到達できない丸書房に行くつもりだったのだけど、とんでもない勘違いをしていたことに気づいた。このお店「1日から10日まで営業であとはお休み」だと思っていたが、「10日から月末まで営業」が正しかったのだ。つまりこの日はお休み。ううう、前回振られたときに写真まで撮ってきたというのに、何をやっておるのか。

浜松市・丸書房の特殊な営業形態に注意。

■箱根の南にひっそりと古本屋が一軒

やむをえずこの日は、もう少し近場を目指すことにした。とりあえず横浜駅まで行って、東海道線に乗る。もうルーティンワークになっていて、横浜が自宅の最寄り駅のような気分だ。違うのだけど。ボックスシートに座って熱海駅へ。駅に到着して、伊東線やJR東海の東海道線に乗り替えるお客さんがざわざわし始めたあたりで、ようやく、さあ、遠くへ行くぞ、という気分になる。熱海も品川も変わらないのである。
品川から三駅、沼津駅で降りる。相変わらずラブライバー推しで盛り上がっている南口へ。ここから三島方面に戻るように東へ歩いて行き、最初の大きな信号を渡った先に、沼津の未訪店である「マンガや」が存在する。12時からの営業ということでそれに合わせて遅めの出発をしてきたのだが、あらま、開いていない。店の中には本が見えていて営業はしているようなのだが仕方ない。古本屋にはありがちな謎の臨時休業ということで。また次がんばろう。

年中無休って書いてあるのにい。

ここから駅前に戻って来ると、選択肢がいくつかできる。次の目的地はちょっと入り組んだ場所にあって、東海道線だけでは到達できないのだ。バス停を見ると三島駅行きが今まさに出そうになっていたので、飛び乗った。この路線は、大岡のweeekend booksの近くを通るが今日はお休みである。終点の一つ手前、三島広小路駅前で下りる。ここから駿豆鉄道修善寺線に乗り換えて、大場駅まで行く。二キロほど山の中に入ったところに、ブックハウスという古本屋があるのだ。
大場で下りると、駅前にバス乗り場がない。よくあることなので慌てず、大通りを北西のほうに向かって歩いていくと、道端に標識があった。1時間に2本くる畑毛温泉行きに乗ればいいのである。到着時刻は正確ではなかったが、バスはちゃんとやってきた。いつでも下りられるように最前部に陣取って、停留所の名前が表示されるたびにじろじろと見る。
やがて、目指す宝蔵台入口の文字が。それとほぼ同時に、右の車窓に明らかに古本屋とわかる店構えが見えた。やっている。おお、ここまで来て無駄にならなかったか。
喜んで下りて、まず確認したのは反対側のバス停留所位置と到着時刻である。15時18分なので、まだ三十分はある。よし、よほどの巨大店でもない限り、探索には充分だ。

これがブックハウスだ。

初めてやって来たブックハウスは、店頭にたくさんの均一ワゴンを並べた大衆店だった。ガラスにも「中古本専門店 年中安売」と書いてある。ワゴンの中はほとんどがコンビニエンスストア用の廉価本である。
お見せの中は、中央の棚で縦に二分された振り分け型だった。店の右側がコミック、左側が中央棚まではコミックと成人向け、壁側が文庫という構成になっている。本の並びは思ったよりも綺麗なのだが、新味のあるものは少ない。文庫の下に足元収納みたいな棚があって、そこに若干の単行本や、成年向けのグラフ誌がある。右側に回ってみたが、ほぼ同じような印象。こちらの足元棚には、赤塚不二夫や藤子不二雄などがあるので自由に引き戸を開けてみていい、という趣旨の貼り紙がしてあったが、いざ開けてみるといけの秀一などに置き換わっていた。だいぶ前のものなのだろう。
時間にはまだまだ余裕があるものの、ほぼ全容は見終わってしまった。一応裏のほうに何か埋まっているお宝がないか、などと意識して覗いてみた。うむ、ここで見落としたものは何一つないと断言できる。そこで雑誌を読んでいるおやじさんが、帳場の奥にとんでもないものを隠していなければ。ダブりではあるのだが、双葉社の藤原審爾『新宿警察』が二冊あったので、これを買って帰ることにする。
バスは予定よりも少し遅れて到着した。先に待っていた女性に、「やっと来たわよねえ」などと共感を求められ、深く頷く。しばらく走ってまた大場駅へ。ここから三島駅まで戻り、今度は東海道本線で西を目指すのだ。

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