街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・渋谷「BAG ONE」「古書サンエー」、代々木上原「ロスパペロテス」、代々木公園「リズム・アンド・ブックス」、中目黒「杉野書店」

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渋谷に新しい古本を売っている店が。

某月某日

冬の青春18きっぷ小旅行のことを書き終えてないのだけど、ちょっと別の話をする。

その日は前日の深酒がきいて真面目に働いている方には申し訳ない時間に起床してしまったのだけど、割と勤勉な一日を過ごすことができた。商業誌向けに原稿を一本、新しい企画書を一本書いて送信、すでに提出済で動いている企画のためにやり取りもした。その合間に若林踏氏とやっている「ミステリちゃん」の動画をまとめてアップロードもしている。

ひいき目ではなく、結構働いた一日になったと思う。

なので、健康のためにちょっと散歩に出ることにした。やっぱり、ちょっとは歩かないとね。

向かったのは最近ご無沙汰していた、代々木上原のロスパペロテスだ。店頭の100円均一棚で、小島功の小学館漫画文庫ナンセンス漫画傑作選『俺たちゃライバルだ!!』とポール・ギャリコの短篇集『銀色の白鳥たち』を拾う。これでもう元は取ったようなものである。

中に入るとすぐのところに均一棚、右側の壁際が帳場で、左側が児童書関連である。さらに食文化や外国漫画に関する本などが集まった一画がある。ここですごいお宝を発見したのだが、値付けがちょっと手の出ない感じだったので諦める。違う版では持っているのである。

奥は半地下の作りになっており、壁際に幻想文学などの重い本や絶版コミック、タレント本などのサブカルチャー、古書など本についての本といった好事家向けの棚が並ぶ。中央は文庫棚である。ここの平台がおもしろくて、作家ごとに一山が作ってある。小林信彦なら小林信彦でさまざまな作品が積んであるのだ。

目の保養をして外に出る。ここで選択肢は二つ。西へ向かえば下北沢、東に向かえば代々木公園だ。下北沢はつい先日行ったばかりでもあり、ここは代々木公園近くのリズム・アンド・ブックスを目指すことにする。代々木八幡駅近くのSOブックスは営業時間が終わったのか定休日か、閉まっていた。その前を通ったあたりで編集者からのメールが入る。別件で企画を提案していたのだ。検討してみるとの答えだったので、お礼の返事を送る。山手線を渡ってひたすらまっすぐ歩いて行けば、道の左側にあるのがリズム・アンド・ブックスだ。

サブカル全般とキノコに強い店。店頭の均一棚配置が少し変わっていたが、中に入るとこっちもだいぶ模様替えをした形跡がある。ここは一般文庫が少なくて、その分昭和の性愛書だとか、濃い本の棚が充実しているのだが、プロレス・格闘技の棚でミスター高橋が新日本プロレス時代に書いた『プロレスラー陽気な裸のギャングたち』を安く発見する。文庫棚に戻れば、先日山本善行さんの『関西極貧古本道』でちょっと触れられていて気になっていた、種村季宏編『東京百話』が揃いであり、これも安かったので購入する。なんだか当たりの一日だ。

リズム・アンド・ブックスを出てまっすぐ裏道を歩くと神山町の商店街に出る。奥渋とかしいう別称はどうもぴんと来ない。たしかこのへんに親父の態度が妙にでかくて二度と行くものかと思ったお好み焼き屋があったはずだが、などと考えながら歩いていると、道の右側に気になる店があった。

半地下になっている作りで、どう見てもカフェか小洒落たバーの入口である。しかし覗いてみると本棚がある。置き看板にも「本だけでもご覧ください」と書いてあるではないか。これはもしや、と思い中に入ってみる。

ガラス戸を開けて中に入るといきなり螺旋階段。その向こうに旅行関係の本が並んでいる。スリップが入っているところを見ると、やはり新刊書店か。その棚がL字型になっており、回り込んでいくと精神世界系の本がある。ケルアックなどもあるが、これは明らかに絶版本のはずだ。何冊か抜いて確かめると、間違いなく古本であった。そうか、テーマごとに選書して、古本と新刊を一緒に並べている本屋なのだ。この他の壁際には建築やデザインに関する本が集められた棚もあった。中央には新刊文庫のセレクト棚。おお、これは間違いなく書店であり、一部は古本屋だ。渋谷に新しい古本屋ができたのだ。

奥はバーになっていて、何組かのお客が談笑していた。お店の名前はBAG ONEといって、2019年10月にできたばかりなのだという。本の値付けはかなり高めだったので残念ながら空手で引き返したが、もう少し時間のあるときに改めて物色しに行ってみようと思う。そのときはビールの一杯でも飲むか。

BAG ONE前の道を真っ直ぐ行けば文化村の横に出る。そこから道玄坂を下っていき、井の頭線のガードをくぐって渋谷古書センターへ。20時閉店のはずだが、もう店じまいの態勢に入っていた。そこからぶらぶらと歩いて中目黒までやってくると、杉野書店がまだ開いていた。200円均一の店頭棚で、江下雅之のヴィンテージマンガの本『マンガ古書マニア』を買う。

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