杉江松恋不善閑居 自粛生活13日目「初めておこづかいで本を買ったのはいつですか」

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雨とはいえ人通りのない渋谷センター街

4月20日

毎日お願いしているアンケート、今回は「初めて自分のおこづかいで本を買ったのは何歳ごろ」だった。総投票数は617票だった。

「小学校低学年」43.4%

「小学校中学年」26.4%

「小学校高学年」18.6%

「その他」11.7%

コメントではそのときに何を買ったについてお答えくださった方も多かった。とてもではないがすべて紹介しきれないので、上のリンクにぶら下がっている回答を見ていただきたい。児童書の名作、ホームズや少年探偵団など胸躍るような冒険譚、星新一ほか文庫読書の定番作品など、それぞれ納得できるお答えが多い。漫画の少年誌ではジャンプ系、少女誌ではりぼんとなかよし系が目立った。

初めての本はやはり、小学校で自分のおこづかいを持つようになって、というのが多いのだろうか。その中でもお年玉は重要な年中行事である。大鎌伸子さん「小学校2.3年生の頃でしたか、お年玉で少年探偵団かドリトル先生を買った記憶が最初です。おもちゃか本を一つ買って、残りは貯金というのがお年玉の使い方のルールでした」のような内規のあったご家庭は他にもあったのではないか。

気が付いたのは、「その他」が上下に幅広そうだということである。ツキヒホシさん「親が、本に関しては度量が大きく、かなり大きくなるまで本には何でもお金を出してくれたので、自分で買ったのは高校生になってから、くらいだった。何だったかよく覚えていないが、カミュかチェホフかサガンだったと思う」のように、本なら買ってくれたので自分でお金を出したのはけっこう遅かった、という声も複数あったのである。私もこの口で、本なら買ってくれる、という算段でおこづかいの使い道を考えていた。

その反面、子供が自分で買いたいものが親にとっての好ましくない本であった、というご回答も多かった。Ryuso-AUさん「確かラノベか漫画でした。中学生になって自由に目覚めてから、自分だけで買いに行った本。今みたいにアプリで公式に気軽に読める時代ではなく、気になるものをかたっぱしから買っては没収されてました(笑)」鳥澤光  Hikari Torisawaさん「幼稚園の年長さんの秋だったので6歳だと思うのですが、一条ゆかり『有閑倶楽部』1巻をお小遣いで買いました。マンガを読むのは禁止されていたためすぐ隠されたか捨てられたか……(それを未だに恨んでいるのか)何十年たっても忘れられません」ほか、親に本を没収された経験のある方は数知れず。当時に遡ることができるなら、親にせっかく買った漫画やラノベを取り上げられてしまった子供たちを慰めに行きたい。紙の本の時代ならではの親子の攻防だ。

ちなみに私が自分のおこづかいで最初に買った本、同じ人はいないと思ったがいた。とみさわ昭仁さん「9歳か10歳くらいで、漫画は『トイレット博士』の3巻。活字の本はドイルの『マラコット深海』(創元推理文庫)でした」である。おお、メタクソ団。というか、3巻だとまだスナミ先生が主人公ではないので、トイレット博士とダラビチの時代である。私が初めて買ったのが何巻なのかがわからないのが残念なのだが、小学校入学が1975年、その4月に出ているのが第17巻「恐怖の七年ゴロシの巻」なので、暫定的にこれを最初に購入した本ということにしておきたい。とりいかずよし先生にはファンレターも書いたことがある。なぜかメタクソ団員が七福神と共に宝船に乗っているというイラストつきだった。なぜ宝船だったのか。『トイレット博士』について書き始めると長くなるので、またいずれ。

4月20日

自粛生活13日目である。また検診のために渋谷の病院まで行ってきた。今度はセンター街の中を歩いてみたが、おもしろいほどに人通りがなかった。昭和天皇崩御のときも、もう少し賑わっていたような気がする。

前に主治医がコロナ禍のせいで勤務している病院から出てこれなくなったことを書いたが、無事に代診が見つかったようで、今日は女性の先生だった。もろもろ安定していて、このくらいの数値ならもしコロナに罹患してもそれほどひどいことにはならないのでは、と変な慰められ方をする。罹患しないのがいちばんではあるのだが。

午前中に商業原稿を一本。今これを書いているときにももう一本を仕上げ中である。私は自分がだらしなくなるほうだと自覚しているので日の高いうちには酒を飲まないことにしている。変則的な生活が続いているので、もう一つ「商業原稿を書かず、お金を稼げなかった日は飲まない」というルールを自分に課した。仕事をくれる人がいるうちにちょっとは稼いでおかないと。

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