街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 目黒「下目黒四丁目のリサイクルショップ」

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某月某日

朝一番で血糖値を測ったら昨日のお酒が祟ったのか高い。昼食前に測ってみたらまたちょっと高めだったので、これは反省して血糖値を下げる一日にしなければならないと決意する。歩こうっと。ちょっと行かなければならない場所がある。

目黒駅から権之助坂を下っていくと大鳥神社前で山手通りとぶつかる交差点になる。山手通りを越えて上がっていけば目黒通りだ。少し行けば目黒寄生虫館があり、多摩大学を過ぎてさらに歩くと、元競馬場と言われる一帯に出る。先日、東家一太郎さんの浪曲レッスンを受けたふげん社がある。

そのふげん社のちょっと手前、住所で言うと下目黒四丁目が五丁目に行かないぎりぎりの辻に一軒のリサイクルショップがあることに、先日のレッスンの帰り気が付いたのであった。古着のラックが押し出された外見だけだとそうとはわからないが、中を除くとレコードラックが並んでいる。ということはもしかすると、と睨んでいたのであった。

さっそく目黒通りを上ってやってくる。店は開いていて、先客が古着を選んでいた。中に入ると、やはりそうだ。中央のシマと左右の壁際にLPレコードがぎっしりと詰まっている。レコードの上に古靴が並べられていたりするのはリサイクルショップだから仕方ない。奥へ進むとドーナツ盤のコーナーなども充実していて、特撮アニメが集まっている箇所もある。そんなに高くない。

正面が帳場なのだが、その前には万博パンフレットなどの紙もの。足下にはミュージシャンの写真集などが置いてある。うむ。少ないが本もある。古本屋の仲間と見なしてもいいのではないだろうか。しかし、数冊の写真集があっただけでそう断定するのはどうか。そんなことを考えながら見ていくと、床に置かれたラックの中に一冊の新書があった。竹中労『美空ひばり』(フロンティアブックス)だ。状態は悪く、ビニール袋に入っているためページをめくって見ることもできないが、500円ならいいだろう。帳場に座っていた長髪の男性に、これを、と差し出してお金を払う。よし買った。買ってしまった。

相変わらず店名がわからないので仮に上目黒四丁目のリサイクルショップと呼ぶが、ここを古本屋の仲間に入れていいかどうかは正直わからない。本があるのは一時的な状態で、今あるものが無くなったら古本屋要素は無くなるかもしれないし。しかし私は本を一冊買った。買ったからには古本屋の仲間として私の脳裏に刻み込まれたのである。ということはここは私にとっては古本屋なのだ。これでいいのだ。

新たな訪問先を発見した喜びを噛みしめながらお店を出る。歩くと決めた日だから、もう少し先まで行ってみようじゃないか。

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