街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 日暮里「古書鮫と歯」・鶯谷「古書木菟」

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鮫と歯と部屋とYシャツと私。

浅草の木馬亭から池袋へ仕事へ行くつもりが、まだ二時間ほど余裕がある。かといって昼からホッピーを飲んじゃうとその後に差し支えるので、入谷で時間を潰すことにした。バスに乗って鶯谷駅前へ。そこから陸橋で線路を越え、寛永寺坂をだらだら歩いて上る。しばらく行くと一軒あるのだが、すぐには寄らない。近くのお店がもうすぐ閉まるからだ。谷中墓地のほうに向かって歩いていく。途中で日暮里駅に向かうのと別の道でY字に分岐する交差点がある。北西に向かうと、銭湯を改造したギャラリーが角にある。そこを入った道の先、右側に立派な門構えのお店が見えてくる。前庭があって飛び石を伝って中にはいるような、立派な造りなのだが、ここが古書・鮫の歯である。前庭に出ているワゴンには洋書がびっしり。ミステリーのペイパーバックもある。元は骨董屋であったのか、というような建物だ。

細長いコーヒーマグのような形の店内である。持ち手の部分が帳場で、ミステリーを含む日本文学や芸能本などはそこにある。マグのほうは、入ってすぐ左が旅行関係で、ユースホステルの関係がないかしっかり見る。諸ジャンルがグラデーション的に収まっている棚は、ところどころに発見がある。ジェイムズ・サーバー『SEXは必要か?』も見つけた。ダブりなので考えたが、この日は買わず。中央のテーブルなど、あちこちに本が積みあがっていて、これも見なければならない。時間がないのに大変だ。奥に行くとミステリーなど海外文学の棚あり。いろいろ吟味した結果、直木賞作家・森田誠吾『曲亭馬琴遺稿』を買う。じっくり見たら掘り出し物がありそうなので、今度ちゃんと来る。

急いで戻ってもう一軒、古書木菟へ。鶯谷方面に戻っていき、道を西にちょっと入ったところにある。ここは人文科学系の硬い本が多いという事前情報があったが、なるほど壮観だ。細長い店内の入って右は人文科学書で、第二次世界大戦関連、労働問題などの本が並び、そこから都市学などの比較的柔らかい題材へと続いていく。左ががっちり文学の棚で、手前は富岡多恵子など日本人作家の棚、そこから一気に外国作家棚となる。いろいろな叢書が揃っていたりして、これまた目の保養になる。中央のワゴンは一部が新刊で、部数の少なそうな海外文学の新刊が揃えてあった。このへんの人は大書店に行くよりもこっちで買った方が早いかもしれない。

お店を出るともう結構な時間である。さっき来た道を戻って日暮里方面へ。谷中墓地を抜けて歩いていると、綺麗な満月が見えた。中秋の名月である。谷中の空にいでし月かも。

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