若竹七海 一覧

幽の書評vol.9 若竹七海『バベル島』

〈あやし〉のグラデーションが読者を魅了する。読者を思わぬ方向へと連れ去る恐怖小説集 ――梅の樹は生きているもののごとく、多量の樹液をほとばしらせて、どうと倒れた。 若竹七海の最新短篇集『バベル島』の劈頭に収められた「のぞき梅」は、ある旧家の庭に立っていた白梅の木をめぐる奇譚である。夭折した友の家族に招かれ、その家を訪れた主人公が、たまたま梅酒のゼ...

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