高橋克彦 一覧

幽の書評VOL.11 高橋克彦『たまゆらり』

途切れた記憶が思わぬ魔を呼びよせる 高速で空中を動き回る、黒い玉がある。ビデオ映像などに写りこんだ謎の物体は、たまゆらと名づけられた。〈私〉は、その正体を解明したいという思いに駆り立てられるのだが――。 『たまゆらり』は、不思議現象に取りつかれた男を描く標題作をはじめ、全十一篇を収めた短篇集だ。収録作のうち六篇が年間傑作選のアンソロジーに採られて...

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幽の書評vol.4 高橋克彦『弓削是雄全集 鬼』・柴田宵曲『妖異博物誌』『続妖異博物誌』

幽の書評vol.4 高橋克彦『弓削是雄全集 鬼』・柴田宵曲『妖異博物誌』『続妖異博物誌』

人の心の奥底に鬼の棲み処がある。安倍晴明以前に存在した陰陽師が活躍する王朝幻想小説の決定版 陰陽師というと、真っ先に名前が挙がるのが安倍晴明である。だが、晴明の名が史書に初めて登場したのは、961(天徳5)年のことにすぎない。 日本に初めて陰陽道が伝えられたのが6世紀初、空海によって「宿曜経」などの経典が日本に持ち帰られ、本格的な研究が開始された...

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