bookaholic認定2016年度国内ミステリーベスト10 一覧

bookaholic認定ミステリーベスト10公開選考会のおしらせ

今年もやりますbookaholicベスト10! 2016年から始まった、bookaholic認定年間ベスト10。投票ではなく、書評家が議論で順位を決める、ミステリー界では現在唯一ベストランキングが今年もやってまいりました。選考に加わるのは杉江松恋の他に、国内編は千街晶之氏と若林踏氏、翻訳編は翻訳マン1号こと川出正樹氏です。おのれの信念を貫くべく交わされ...

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「喋る本棚」#6 『坂の途中の家』著者 角田光代さんにお聞きしました。

「喋る本棚」#6 『坂の途中の家』著者 角田光代さんにお聞きしました。

誰が何と言おうと2016年の最も読むべきミステリーは角田光代『坂の途中の家』です。 「bookaholic認定ミステリーベストテン2016」国内編では私が大推薦したものの、惜しくも2位に終わってしまいました(もちろん、真藤順丈『夜の淵をひと廻り』もたいへんいいミステリーです)。多数決だから仕方ない。しかし溜飲の下がることに、第70回日本推理作家協会賞長...

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#3 『夜の淵をひと廻り』真藤順丈さんとのトーク

#3 『夜の淵をひと廻り』真藤順丈さんとのトーク

bookaholic主催・杉江松恋が読んでおもしろかった本をお薦めしたり、旬の作品の作者を招いてお話を伺うイベントを、新宿5丁目の Live Wire HIGH VOLTAGE CAFEで毎月開催しています。記念すべき第1回は1月30日(月)、第1部では書評家の川出正樹さんと組んでの翻訳ミステリー対談、そして第2部はゲストトークでした。 第3回配信では...

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#2 16年末~17年始発売のオススメ翻訳ミステリー 後編

#2 16年末~17年始発売のオススメ翻訳ミステリー 後編

去る1月30日(月)に第1回を開催した「bookaholic ラジオショー」は公開形式でpodcastの録音を行うイベントです。第1部は翻訳、第2部は国内小説について、という構成でこれから進めていこうと思っています。昨年末にbookaholic認定ということで海外・国内のミステリーベストランキングを決めるイベントを行ったのですが、その延長として、月例でもおも...

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bookaholic ラジオショー第1回のpodcast公開が始まりました!

bookaholic ラジオショー第1回のpodcast公開が始まりました!

杉江松恋です。昼間、眼科検診を受けて、瞳を広げる目薬をさしてもらったものでまだ世界が光り輝いて見えます。ベラドンナ怖い。 去る1月30日(月)に第1回を開催した「bookaholic ラジオショー」は公開形式でpodcastの録音を行うイベントです。第1部は翻訳、第2部は国内小説について、という構成でこれから進めていこうと思っています。昨年末に...

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杉江の読書 bookaholic認定2016年度国内ミステリー5位 青山文平『半席』(新潮社)

杉江の読書 bookaholic認定2016年度国内ミステリー5位 青山文平『半席』(新潮社)

※『半席』が新潮文庫に入りました。解説はミステリー書評家の川出正樹氏です。 青山文平『半席』は、ミステリーとしても秀逸、という同業者の言葉を聞いて手に取った作品である。すでに直木賞受賞作『つまをめとらば』などの諸作でその実力の程はよく知っていたが、その折紙を貰わなければ読み逃していたかもしれない。一読して納得、たしかに良作だった。武家社...

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bookaholic認定2016年度国内ミステリー次点 七河迦南『わたしの隣の王国』(新潮社)

bookaholic認定2016年度国内ミステリー次点 七河迦南『わたしの隣の王国』(新潮社)

 七河迦南の四年ぶりの新刊、『わたしの隣の王国』のページを繰っていくと、まず登場人物紹介の数の多さに驚かされる。だがそれも当然で、〈ハッピーファンタジア〉という夢の国(言うまでもなく千葉県浦安市にあるアレを模している)が主舞台になるため、その世界における主要なキャラクターたちの名前を紹介する必要があるのだ。それが三分の一、残りの三分の二の登場人物は、二人の主...

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杉江の読書 bookaholic認定2016年度国内ミステリー10位 宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』(講談社)

杉江の読書 bookaholic認定2016年度国内ミステリー10位 宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』(講談社)

 宮内悠介の連作短篇集『彼女がエスパーだったころ』には三つの特徴がある。 一つは異端とされているものにあえて光を当てる行為だ。たとえば表題作は、ドキュメンタリー作家・森達也がスプーン曲げで一世を風靡した清田益章を取材した『職業欄はエスパー』(角川書店)から想が採られている。〈超能力者〉として世間の好奇心を刺激しまくる存在となった及川千晴という女性が登場...

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杉江の読書 bookaholic認定2016年度国内ミステリー1位 真藤順丈『夜の淵をひと廻り』(KADOKAWA)

杉江の読書 bookaholic認定2016年度国内ミステリー1位 真藤順丈『夜の淵をひと廻り』(KADOKAWA)

※bookaholic認定2016年度国内ミステリー1位だった本書が角川文庫に入りました。帯にはbookaholic認定1位と謳っていただいております。書店でご確認ください。 交番勤務の巡査を主人公にした連作ミステリーには乃南アサ『ボクの町』(新潮文庫)などの前例がある。真藤順丈『夜の淵をひと廻り』が先行作とひと味違うのは、主人...

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bookaholic認定2016年度国内ミステリーベスト10結果速報

bookaholic認定2016年度国内ミステリーベスト10結果速報

12月14日に行われた千街晶之・若林踏・杉江松恋による公開選考会議により、以下の順位が決定しました。ご来場いただいたみなさまに御礼申し上げます。 全候補作リストとあらすじはこちら。 bookaholic認定2016年度翻訳ミステリーベスト10結果速報。 1位:真藤順丈『夜の淵をひと廻り』角川書店 2位:角田光代『坂の途...

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