現在仕事 一覧

街てくてく~2018年の松本古本屋歩き

所用があって長野県の松本市まで行ってきた。 先月末に10日間ほど入院して以来ずっと引きこもって生活をしていたので、初の遠出である。用事そのものはすぐに終わった。空いた時間を使って松本市内の古本屋を回って来たのだが、わずか4kmも歩かないうちに例の視界不良になり、同行していた子供に助けてもらう羽目になった。 情けない。箱根から三島まで、一日に36k...

記事を読む

これが2017年の短篇ベスト、というアンソロジーが出ます

これが2017年の短篇ベスト、というアンソロジーが出ます

編纂委員に加わってから3冊目の『短篇ベストコレクション 現代の小説2018』見本が送られてきた。2017年に雑誌発表された現代小説の秀作を収めたアンソロジーであり、現在は川村湊、清原康正、森下一仁と杉江の4名が編纂委員を務めている。 選考会議の席では何を残すのかでいつも大議論になる。最初に座長の川村氏を除く全員が自分のお薦めを挙げ、そこから削っていく形...

記事を読む

街てくてく~東海道・岡部宿の赤いアレ

街てくてく~東海道・岡部宿の赤いアレ

街道歩きの楽しみは、街の景色が移り変わるところにある。 家を中心にして周辺を散歩するのは定点観測である。気が付かないうちに店が入れ替わっていたことに驚き、街路樹についたつぼみが次第にほころんでいくのを幾度も足を運んで見守る。それに対して街道歩きでは、通り過ぎていく街の眺めに興趣がある。たいていの街路は平凡で、どこも同じに見える。しかし、よく目を凝らして...

記事を読む

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールvol.3(日光御成道その2)

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールvol.3(日光御成道その2)

徳川将軍家のお墓参り専用・日光御成道を行くウォーキングの第二回は、2017年11月5日に決行した。前回のゴール、埼玉高速鉄道・川口元郷駅から出発である。  前にも書いたとおり、現在の日光御成道は、川口市内では国道122号を歩くことになる。車線が多く、歩道も広いことから歩きやすいのだが、退屈でもある。川口元郷を出てすぐ右に見えるのが旧田中家住宅、...

記事を読む

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールvol.2(日光御成道その1)

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールvol.2(日光御成道その1)

2017年10月26日、日光御成道を歩いてみようと思いついた。 日光街道、または日光道中は数年前に踏破している。東京都中央区の日本橋から栃木県日光市の東照宮に至る、全長140㎞の街道だ。東照宮に至るものは他にもあり、一つは日光例幣使街道である。これは京の御所から東照宮に定期的に派遣されていた例幣使が通った道で、中山道から群馬県の高崎市で分岐する...

記事を読む

杉江松恋の気になる作家招待席・服部文祥さんの巻

杉江松恋の気になる作家招待席・服部文祥さんの巻

「気になる作家招待席」は、杉江松恋が定期的にやっているイベントで、これは、というような注目作を書かれた方にゲストをお願いするものです。これまでいらっしゃったのは、真藤順丈さん『夜の淵を一廻り』(KADOKAWA。2016年度bookaholic認定国内ミステリー1位)、角田光代さん『坂の途中の家』(朝日新聞出版。日本推理作家協会賞候補作)、青山文平さん『半席...

記事を読む

「川出正樹と杉江松恋の翻訳メ~ン」2017年9月号

「川出正樹と杉江松恋の翻訳メ~ン」2017年9月号

二人合わせて翻訳メン。 家に猫を飼っているほうの翻訳マン1号・川出正樹と 庭に猫が遊びにくるほうの翻訳マン2号・杉江松恋が お届けする、最新翻訳ミステリー・翻訳小説レビュートーク「翻訳メ~ン」。 前回までpodcastでお送りしておりましたが、マンパワー及び(杉江の)技術の問題で今回からyoutubeで音声放送いたします。べ、別にyoutuber...

記事を読む

NO IMAGE

杉江の読書 キット・リード『ドロシアの虎』(サンリオSF文庫)

中村融編の〈奇妙な味〉アンソロジー、『夜の夢見の川』(創元SF文庫)に収録された「お待ち」があまりに強烈だったもので、キット・リード作品をもっと読みたいと思った。 リードは1932年生まれで、ジャーナリスト出身の作家である。二桁に届く長篇があるのだが、邦訳は『ドロシアの虎』(友枝康子訳/サンリオSF文庫)しかない(注:細谷正充さんの指摘で気づいたのだが...

記事を読む

NO IMAGE

杉江の読書 第157回直木賞について 20170719

 続いて直木賞である。 木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』(角川書店)は、剣豪と敵対して剣を交えた者たちを主人公とし、彼らの視点から宮本武蔵という人物を浮かび上がらせていくという形式の作品だ。木下にはデビュー作であり最初の直木賞候補作となった『宇喜多の捨て嫁』や『戦国24時 さいごの刻』などオムニバス形式をとった作品が多数ある。ミステリーで用い...

記事を読む

NO IMAGE

杉江の読書 第157回芥川賞について 20170719

今回の芥川賞・直木賞には、軸がはっきりと見える候補作が揃った。 芥川賞のそれは、社会の多様性を小説はいかに描きうるかということに尽きる。今さら言葉を重ねるまでもないが、現代を支配するのは不寛容を基調とする空気だ。たとえば倫理観においては、これほどまでに清潔さが重視され、自分勝手であることが忌まわしいものと批判される時代はかつてなかったように思う。同じ鋳...

記事を読む

スポンサーリンク
1 2 3 4 9