立川談四楼 一覧

芸人本書く派列伝returns vol.9 立川談四楼『そこでだ、若旦那!』

先月の30日(注:2016年9月)、何の気なしにtwitterを覗いたら、本マガジンの編集長である水道橋博士が、明らかに私に宛てたと思われる引用付きリツイートをしていて驚いた。「メルマ旬報」には真打・立川談慶と談笑門下の二ツ目である立川吉笑のお二人が連載を持っているのはご存じのとおり。談慶さんは私と同じ「め」組だが、吉笑さんの連載「現在落語論~落語立...

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芸人本書く派列伝returns vol.8 立川談四楼『シャレのち曇り』『石油ポンプの女』『談志が死んだ』ほか

芸人本書く派列伝returns vol.8 立川談四楼『シャレのち曇り』『石油ポンプの女』『談志が死んだ』ほか

「すばる」2016年9月号に、頼まれて落語の演目ガイドを書いた。 といっても個々の演目のストーリーにはそれほど意味がなく、どちらかといえばそれをどのような演出で客に提示するかを問われるのが落語という演芸である。なので自身の落語経験を踏まえ、ストーリーを追っていた聴き手がどのように変化したか、その見本として読んでいただくこととした。題名を...

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芸人本書く列伝classic vol.26 立川生志『ひとりブタ』

芸人本書く列伝classic vol.26 立川生志『ひとりブタ』

立川談志没後二年が経過した。その間に多くの弟子たちが師と、立川流に入門した自分自身とを語る本を書き、世に問うてきた。最も精力的に活動してきたのは立川志らくである。師の教えを自身の人生の指針とすることにすべてを費やしてきた志らくは、一冊の本では足りないとばかりに驚くべき数の本を著した。直近の兄弟子である立川談春が「文藝春秋」に追悼文を発表した以外は沈黙...

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芸人本書く列伝classic vo.6 立川談四楼『談志が死んだ』

芸人本書く列伝classic vo.6 立川談四楼『談志が死んだ』

「とんでもねえこと書きやがって、てめえなんざクビだ失せろとっとと出てけこの大バカヤロー」 突然の罵声である。その日、立川談四楼の自宅の電話に、こんな一方的な留守録が入った。たまたま別の階にいて受話器を取れなかった談四楼は慌てて折り返しの電話を入れる。怒声の主が、師である立川談志だったからだ。 おそるおそる話しかけてみると、たちまち相手の声は怒りの...

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寸志滑稽噺百席其の十一 ねたおろしは「意地くらべ」でした

寸志滑稽噺百席其の十一 ねたおろしは「意地くらべ」でした

昨日は神楽坂・香音里にて「寸志滑稽噺百席 其の十一」であった。 演目は、以下のとおり。 意地くらべ やかん (仲入り) 目黒の秋刀魚 この会は毎回ねたおろしを一本お約束しているのだが、其の十一は「意地くらべ」である。強情者ばかりが出てきて借金の三十円を巡って意地の張り合いになり、というお話。四代目柳家小さん起源なの...

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寸志滑稽噺百席 其の十一のご案内

寸志滑稽噺百席 其の十一のご案内

滑稽噺だけで百席を積み上げ、将来の「爆笑王」を目指す。 落語立川流の二ツ目、立川寸志さんの「寸志滑稽噺百席」はそんな心意気で始められた会です。二ヶ月にいっぺん、東京・神楽坂のお座敷で独演会を開いています。 寸志さんをご存じない方のために改めてご紹介させてください。 1967年、東京都立川市生まれの立川市育ち、入門したのは立川談志の高...

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杉江松恋不善閑居 中禅寺湖から下北沢へ

杉江松恋不善閑居 中禅寺湖から下北沢へ

中禅寺湖にやってきた目的は、小学校PTA会長同期の親睦会である。そういう集まりがあるのだ。『ある日うっかりPTA』にも書いたが、私は子供が小学校に上がったとき、保護者という立場を真剣に務めることで地元に根を生やそうと考えていた。その結果として学童保育クラブの保護者のつきあいや、この会長同期の親睦会などができたわけである。大学時代の、いや新社会人になっ...

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落語会レポート 下北沢に桂文字助降臨。立川談四楼下北沢独演会20170415

落語会レポート 下北沢に桂文字助降臨。立川談四楼下北沢独演会20170415

4月15日は万難を排して下北沢に行かなければいけない、と思っていた。 落語立川流(をすでに退会なさっているらしいが)桂文字助がゲスト出演と知らされていたからだ。ご存じの方は多いかと思うが、膝を悪くされていて10年近く高座には上がられていない。「生きて動いている文字助を見られる最後のチャンスかも」と談四楼さんが煽るものだから、もう使命感というか切...

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落語会レポート 大阪の地で小さな落語ファン誕生の瞬間を見てきた 20170318

落語会レポート 大阪の地で小さな落語ファン誕生の瞬間を見てきた 20170318

立川談四楼さんが大阪で独演会を開かれる、しかも企画をされたのが「オールナイトで談四楼」常連のAさんで、これが席亭デビューになる、という情報を聞いてぜひ伺いたいものだと思っていた。ちょうど別件で仕事も入り、無事に大阪入りを果たせたのである。 会場となったのは天王寺区にある銭屋ホール。先日、本年度の文部科学大臣賞芸術選奨の受賞者が発表されたが、対象...

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BIRIBIRI寄席通信 「立川談四楼独演会 オールナイトで談四楼#16」20160904

BIRIBIRI寄席通信 「立川談四楼独演会 オールナイトで談四楼#16」20160904

終電で来て始発で帰る、おそらくは世界で唯一の「真の深夜寄席」であり、「オールナイト興行」の落語会だ。16回目を迎え、お客様もまずまずの入り。本来は8月の興行なのだが、お盆休みなどで人出が見込めないことを鑑み、9月初旬にずらしたわけである。夜になって雨もぱらついたが、足止めをするほどの降りにはならず一安心した。 この日の番組は以下の通り。 ...

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