BIRIBIRI通信 「志のぽん名工烈伝#2」立川志のぽん 20160928

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志のぽんさん。

志のぽんさん。

「志のぽん名工烈伝」は、筑波大学大学院芸術学科修了という異色の学歴を持つ落語家・立川志のぽんさんが、江戸名工伝の数々に挑むことを主眼とした落語会だ。前回7月18日の第1回では左甚五郎伝のうちから「ねずみ」を演じた。第2回は、岩本昆寛を題材とした「昆寛狐」という予告が出た。岩本昆寛は1744(延享元)年生まれで、腰元彫、すなわち刀周りの彫刻を能くした名工だった。「昆寛狐」はその彼にまつわる噺なのだが、不勉強にして私は落語ではまだ聴いたことがない。浪曲で岩本昆寛伝を聴いたことはあるのだが、それを落語の形式で演じるというのは、現役の落語家では持ちネタにしている方はいないのではないだろうか。

というわけで以下は番組である。ここからは敬称略。

子ほめ 志のぽん

鮫講釈 志のぽん

仲入り

昆寛狐 志のぽん

初音の鼓 志のぽん

前半、鮫講釈は志の輔一門らしくわかりやすい演出の施された一席で、そういえば蒲鉾屋の出てくる話などは現代ではもう梁石日『血と骨』ぐらいだよな、と思った次第。

肝腎の昆寛狐だが、こちらは志のぽんさん曰くまだ完成には至っていないとのことで、やや駆け足で最後まで。その代わりに、というわけで狐つながりの一席、初音の鼓が追加された。源義経と静御前ゆかりの鼓を殿様に百両で売り付けようという男の企みの話だが、持参の品はもちろん真っ赤な偽物である。それに信憑性を持たせようとする策がいけしゃあしゃあとしたもので、間に入った田中三太夫が案の定たいへんなことになる。おっとりとした殿様を、志のぽんは品よく演じた。

というわけで昆寛狐は完成バージョンを近日中に公開予定である。またこちらの会で告知を出すので、その際はぜひお聞き逃しなく。ちなみに次回は絵師を主人公にした「抜け雀」で11月30日(水)に開催予定だ。こちらにもどうぞお運びを。

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